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【左手麻痺日記】ある朝起きたら

一番最初に感じたのは、ただただ驚きでした。

●八月三十日 朝

起きたら、左肘から先が動かなくなっていました。
「え? なぜ?」
手首から先が伸びない! 動かそうとしても
全く言うことをきいてくれません。

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だらりと下がったまま。
次に考えたのは、自分はどうなっちゃうんだろう、という
ことでした。

土曜日だったので病院もやってないし。
色々自分の状態を調べた結果、指は半分動くことが
分かりました。半分というのは、
「握る」という方向の動きはできるんです。

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こんな感じ。
ただ、
「開く、伸ばす」という方向の動きができません。だから、
上の写真の動作を一度とったら握りっぱなし。
自由な方の右手でほどいてあげないといけません。
どうしてこんなことになったんだろう。これからどうなるんだろう。

●八月三十一日 朝

一晩寝たら治るのでは、という淡い期待は、甘いものでした。
日曜の朝、目覚めても、なにも変わってなかった。
相変わらず木偶(でく)になったままの左手。
思ったことは、
「最悪のことを覚悟して心構えをしなくちゃならない」ということ。
もしこのまま治らなかったら、今後、左手の不自由な障碍者として
生活していかなければなりません。

ありがたみは失って初めて分かるものです。顔や体を洗うこと、
肝炎の薬をパッケージから出して飲むこと、その他、たくさんの
動作が、昨日から突然難しいものになってしまいました。
ちょうど24時間テレビの日でしたが、こんなに真剣に、
そして感情移入して観たことはなかったです。

●パソコン

焦ったことの一つがパソコンでした。これができないとクビを
覚悟しなくてはなりません。一心不乱に練習しました。
右手でカバーできるところはカバーしました。
左手は、幸い肩は動くので、だらりと下がった左手をキーの
ところまで肩で持って行って下ろす。UFOキャッチャーですね
(笑) 右手君が思いの外、有能なので、パソコンは結構打てる
ことがわかりました。不幸中の幸いです。

●またかよ

生まれてすぐにB型肝炎に感染してキャリアだったのが三十代で
発症。治療のためにインターフェロンを打ったら副作用でうつ病に。
もうアンラッキーにはうんざりだったのに、なんでまた、こんなことに。
ほんと、いやになります。

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