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家庭教師メソッド

 長女が中一なんですが、お金がないので、塾や通信講座を受けさせることが出来ません。
 夏休みにずっと付き添って、英語の課題をこなしていたんですが、その過程でだんだん、昔、中学生を12~15人、家庭教師で教えた頃の勘が戻ってきました。当時は指導法に悩み、色々工夫してメモを作っていたんだけど、どこかに無くしてしまいました。あれがあれば良かったのに、と悔やんでいます。
 まあ、それでも夏休みの長女の指導で、色々なことを思い出しました。結局、最初40点台だった長女ですが、休み明け当日の試験で100点を取ることが出来ました。

 中間テストが近づいてきたので再び、家庭教師をやっています。今度は最初から、ぼくが昔やっていたYasushi式メソッドで指導をしています。

 中学の1年生は、「勉強を教えること」だけではなく「勉強のやり方を教えること」が大事です。効率的な勉強のやり方を身につけないと、中学校三年間でおよそ18回ある定期テストを乗り切ることはできません。

 ぼくが教えていた子どもたちは、成績が良くない子ばかりだったので、ぼくは、なぜ成績が上がらないかという実例をたくさん見ることができました。それによって段々指導法が確立していきました。
 中には芯の強い子もいますが、一般的に中学生は、大人と比べると未熟で精神的に脆いです。当たり前ですよね。だから、「不安」を感じると目を背けて、逃げる傾向があるんですね。これが一番良くない。試験日が近づいてからあわてて勉強を始めますが、もう遅い。

 だから、生徒の、定期テストに対する「不安」をいかに払拭するか。まずは、これがポイントになります。生徒の「不安」の大部分は「未知」から来ています。敵の正体を「知らない」から怖れを抱くんです。「知る」ことで不安を除いていきます。

●ナローイングによる未知の解消

 まず、ナローイングをさせます。ナローは「狭める」という意味です。具体的には、試験範囲が発表されたら、それに沿って、二色の付箋紙を用意させ、教科書やワークブックの、試験範囲の始まりと終わりのページにそれぞれ付箋紙を貼らせます。この作業を終えてから、教科書やワークを見せると、本自体は厚いけれど、試験範囲が思ったよりもずっと狭いことに生徒は気づきます。つまり、範囲の狭さを「知ること」で、生徒の不安がかなり減少します。これがナローイングです。

●フル・リーディングによる未知の解消

 次に、ノートと赤い付箋紙を用意させ、5教科の教科書やワークブックの試験範囲をすべて「読ませ」ます。とにかく、書かれていることをすべて読ませるんです。その途中で、これが問題で出されたら自信がない、という箇所に赤い付箋紙を貼らせます。中でも、全く意味が分からない部分はノートにページをメモさせます。これがフル・リーディングです。だいたい一日1時間の勉強で三日くらいあれば終わります
 これを終えると、生徒には、「自分は試験範囲にすべて目を通した」という自覚が生まれ、それが自信に変わります。さらに、「わかること」と「わからないこと」を分別できた、どこを勉強すれば良いか目標がわかった、という、取り敢えずの安心感が生まれます。
 このフル・リーディングは、教わる生徒にも、教えるぼくら先生側にも、ターゲットを明らかにするために重要なことです。

●ファースト・レクチャー

 ここで、先生の登場です。まずはノートにメモした、「全くわからないところ」について説明します。次に、赤い付箋紙を貼ったところ、つまり「軽くヤバい」ところについて説明します。

 説明を終える毎に、生徒に、何割くらい理解できたかを尋ねます。ここで一般的に生徒は少なめに答える傾向があります。つまり、100%大丈夫なところを「7割くらいわかった」と答えます。ですから、「7割くらいわかった」と生徒が言えばOKです。

●ポイント・リーディング

 レクチャーが終わったら、ノートに書いたページと、赤い付箋紙を貼ったページだけを、再び読ませます。これがポイント・リーディングです。
 これは、フル・リーディングと比べると量がはるかに少ないので、一日与えれば、だいたい終わるはずです。
 レクチャー後なので、理解できる部分がたくさんあるはずです。そこについては、赤い付箋紙を剥がすように指示します。
 この、赤い付箋紙が減っていくのを目で確認することで、生徒に安心感と自信が生まれます。

●セカンド・レクチャー

 再び、先生の登場です。ポイント・リーディングを終えても、まだ、赤い付箋紙やノートのメモが残っている場所があったら、それは本当にその子には理解できない、能力を超えた項目ということを意味します。そこについて徹底的に、図示、事例など、色々な方法で説明をします。これは先生の実力に直結します。このセカンド・レクチャーで、問題点をクリアできない家庭教師は失格です。

●セカンド・フル・リーディングによる自信の充実

 だいたいの場合、5教科あったら、このメソッドではセカンド・レクチャーで精一杯なのですが、もし時間に余裕があったら、もう一度、最初のフル・リーディングをさせます。
 これは、生徒にとって、スラスラと読めるはずで、読み終えることで、大きな自信が生まれます。

 ぼくは、いま、この方式で毎晩長女と1時間くらい付き合って、勉強をしています。なにせ、20年近く前の方法なので、いまでも通用すると良いんですが……(笑)

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コメント

娘さんは、お父さんが素晴らしい家庭教師で、いいですね!!!
きっと自慢のお父さんですね!!!
40点が100点だなんて、ホントに教え方が上手なんですね~。
こんなお父さんが欲しかった。。。って感じです。

投稿: かずな | 2006.09.10 22:52

すごいなああ。
感心感心。
そんな先生ほしかったなあ。
テストが終わると後悔し、そしてすぐに忘れる。
の、繰り返しの学生時代。
悔やまれるぜ。

投稿: こなつ姉さん | 2006.09.11 05:32

すごいメソッドですね~!(^o^)
私もこんな家庭教師、いや、親に教えてもらいたかったです…。
娘さん、40点台から100点なんてすごいですね!
きっと先生も驚かれたことでしょうね。
さすがYasushiさんですね!

投稿: towa | 2006.09.11 10:19

yasushiさん、こんにちは。
うらやましいです。
是非!是非私にも英語を教えてください。
できるお父さんをもった娘さんがうらやましいです。うちの父の決まり文句は「ここは日本だー英語はいらん!」でした…。私はそれをうのみにしました(笑)

投稿: みなみ | 2006.09.11 15:09

こんばんは~!!

凄いですね!!感動です★私が中学生だったときはそんなことしなかったですよ・・・(笑)あの頃が懐かしい~~(・∀・)

投稿: ポチ | 2006.09.11 22:08

こんばんは。素晴らしい!
僕も何とか見習いたいです。

投稿: bjg | 2006.09.12 02:56

♪かずなさん

長女の友だちは、みんな進研ゼミとか学習塾に行ってるんですよ。ほんとは長女も行かせたいんですけど、月謝が高いし、部活もやっているので、苦肉の策なんです。

投稿: Yasushi | 2006.09.12 04:58

♪こなつ姉さん

ぼく自身は中学校の時は、姉さんと同じでした。毎回テストで反省して、でもすぐ忘れて……。良い先生に習いたかったですね。

投稿: Yasushi | 2006.09.12 05:00

♪towaさん

教えたことは教えたけど、試験を受けたのは娘ですから、やっぱり彼女の頑張りが一番なんでしょうね。スタートの時に、40点台だったのを見て、正直、親として途方に暮れました。何とかなって良かったです。

投稿: Yasushi | 2006.09.12 05:03

♪みなみさん

そのお父さん、好きです~!
お父さんの言っていることは正しい。日本人は日本語だけ出来れば生きていけるんですよね。曲探しの旅の時は困るけど(笑)

投稿: Yasushi | 2006.09.12 05:05

♪ポチさん

方法は色々で、先生によっても違うと思います。どれが一番良いかなんて決められないし、たまたまぼくが工夫を凝らしていった結果がこのやり方でしたよ。

投稿: Yasushi | 2006.09.12 05:07

♪bjgさん

ありがとうございます。bjgさんが中国語を覚えたときは、bjgさんなりのやり方があったんだと思いますよ。

投稿: Yasushi | 2006.09.12 05:08

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