歌に心あり - 浅草キッド(ビートたけし)
浅草キッド / ビートたけし
お前と逢った 仲見世の
煮込みしかない くじら屋で
夢を語った 酎ハイの
泡に弾けた 約束は
明かりの消えた 浅草の
こたつひとつの アパートで
同じ背広を 初めて買って
同じ形の 蝶タイつくり
同じ靴まで 買う金は無く
いつも笑いの ネタにした
いつか売れると 信じてた
客がふたりの 演芸場で
夢を託した 100円を
投げて真面目に おがんでる
顔に浮かんだ 幼な子の
無垢な心に また惚れて
ひとり訪ねた アパートで
グラス傾け 懐かしむ
そんな時代も あったねと
笑う背中が 揺れている
夢は捨てたと 言わないで
他にあて無き ふたりなのに
夢は捨てたと 言わないで
他に道無き ふたりなのに
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
年を重ねるうちに、いつから夢を見ることをやめてしまったんだろう?
挫折を怖れなかった、無鉄砲な頃が懐かしい。「あれもしたい、これもしたい」…抱えきれないほどの夢があった。いつの間に手からすり抜けて行ったんだろう?
いまは、どうして夢を持てないのか。きっと、叶わない夢がいくつもあったからだ。そのうちに夢を見るということが、無駄なことだと思うようになってしまったからだ。
最初の二つか三つは、壁にぶち当たっても、きっと超えられると信じて頑張った。この歌に登場する、「客がふたりの演芸場」で舞台に立つ貧しいお笑いコンビも、いつか満席になることを信じて、ネタを喋り続けていた。
人間は学習して成長するかも知れないけど、つまらないものも学習する。「あきらめ」を学んだとき、ひとは夢を見ることをやめる。
この歌は、あきらめを知らなかった無垢な頃を思い出させてくれる。あの日に帰ろうと呼びかけてくれる。
弾き語り→「浅草キッド」
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コメント
初めまして!
ガガガspというバンドのボーカル”コザック前田”さんが、浅草キッドを弾き語りで唄っているのを先日ライブで聞き、感動しました。芸人が聞いたら涙腺崩壊しますね。
浅草キッドで調べていたら、ここのサイトに辿り着きました。これからちょこちょこお邪魔させて頂きます。
投稿: ひょう | 2010.10.20 21:46